さて、昨日はこういった記事を書かせていただきました。
このことに関して、色んなサイトやご意見を拝見しての僕の気持ちをちょっと吐き出していきたいなと思ってます。
完全に自己満足の世界なので、お気に召さない方や反論もあるかと思いますが、そういった場合は一個人の意見としてさら~っと流して頂けたらと思います。
色んな意見があるよね。それは当然だよ
僕が今回色々目を通させていただいたのはこちらの二ヶ所とTwitterで「保険適用」などといった検索でたどり着いたご意見です。
賛成や反対、色々ご意見ありますよね。
他の事に保険を適用するべき。
不妊治療、歯の矯正とか…
医療保険高いのに…
出費になる部分なので色んな意見があっても仕方ないかなっては思います。
違うことに使ってほしい。
自分が出しているお金を違うことに使ってほしい。
そう思うのは当然かもしれません。
ですが、なぜ性同一性障害の事を悪く言うのでしょう?
当事者でもないのに何がわかるのでしょう?
不妊治療をしている方は不妊の事を。
歯の矯正を望んでいる方は歯の事を。
それぞれの方がそれぞれの事で悩んでいるんです。
もちろん、不妊治療やその他で悩んでいる当事者の方が「こっちの方が」とか言うのは当然だと思います。
だってその事で必死に悩んでいる方でしょうから。
自分が今行っている治療の環境を良くしたい。
そう思うのはなんら間違ってないですよね?
だからって、なぜ同じように悩んでいることがある方の事をあんな言い方ができるのでしょうか?
「そんなもの」「それくらいの事」「こんな奴ら」「死ぬわけじゃないんだし」
そんなものでも、それくらいの事でも、死ぬわけではないにしても、
それでも当事者の方々は真剣に悩んでいる事なんです。
それを、実際に性同一性障害でもない方たちがなぜ批判できるんだろう。
どういう気持ちで毎日生活しているかなんて、実際そうじゃない方には絶対にわからない世界なんです。
理解する気はない、理解できない。
それならそれでいいですが、理解していないのに知った風に話さないでください。
払っていただいてる保険料です。
それをどう使うか国が決めたことに意見することに対しては自由だと思います。
ですが、保険や手術に関してならまだしも当事者のことを悪い風に言うのは違うのではないかなと思っています。
中には、最近当事者がでしゃばって的なご意見もありますが…
私たちも同じ人間なので、それを皆さんに知ってほしいだけなんです。
レズビアンやゲイや性同一性障害。
それぞれの違いがわかっていない方、そもそも私たちを人間扱いしていない方。
そういう方がいらっしゃるから、私たちも同じ人間なんだと知ってほしいだけです。
それがなぜ「でしゃばり」になるのでしょう。
世の中には保険適用がされない治療だったりなんだったりが色々あります。
色々あるがゆえに、その事で悩んでいる当事者の方はたくさんいらっしゃいます。
その中で今回「性同一性障害」が選ばれて、それに関して感謝をしている方はたくさんいる事と思います。
性同一性障害当事者の私が言う事なので自分贔屓と思われるかもしれませんが、性同一性障害はそんな安易なものではありません。
そういった方々に使われるであろう医療保険を、「無駄金」とか「そんなもの」なんて扱いをしないでください。
今回の件に関しては、まだまだ不明点や懸念点など色々あるかと思います。
だからと言って、当事者にしかわからない悩みを抱えている人たちを差別的な言葉であったり軽々しい言葉で表現することはやめましょうよ。
長々と書いたけど、結局は今回の保険適用の事でどうのこうの言うのはわかるけど、当事者の事をとやかく言うのはおかしくありませんかってことで。
非当事者の方が思っている以上に、性同一性障害って当事者にとっては重たいものです。
それはどんなものであれ当事者にしかわかりません。
ですが、非当事者の方が思っているほど軽くないのは確実です。
もし、あなたの家族や大事だと思える友人が性同一性障害だった時に同じ言葉を口にできますか?
他人だから、知らないから、よくわからないから。
だからって、こんな言葉たちが飛び交うのは本当に悲しいですね。
[…] […]